最近慈郎が起きてる姿を見ることが多くなった。
理由はあいつ。
のせいだ。
何処からともなくひょっこり現れ、気がついたら消えている不思議なヤツ。
あいつが現れると必ず慈郎は目を覚ます。
今も、来たばかりのあいつに反応して駆け寄るくらい、懐いている。
「ちゃん、ひざまくらして〜。」
「いいよー。でも部活が終わったらね〜。」
「エ〜?なんで〜?」
「だってこないだちちどしゃんに「部活中に進んで眠らせるような事するな」って
怒られちゃったんだも〜ん」
その言葉に慈郎が俺の方を見て悲しそうな表情を向ける。
オイオイ…。
「そんな顔すんなよ。部活が終わりゃ膝枕だろうが腕枕だろうがしてもらえばい いだけだろう?」
「だってーちゃんきづいたらいないこと多いC〜。ねぇ、いーでしょー?」
「ねぇーいいでしょー?」
二人にうるうる瞳で言い寄られ、情に流されそうになりながらも、すんでのところで抑えた。
「ダメだ。ほら、行くぞ。」
ラケットを手に取ると慈郎のジャージの襟元を掴み引きずる。
「ちゃん〜!宍戸にさらわれる〜」
「ジロたーん!カムバ〜ック!」
明らかに遊んでやがる。
とりあえず二人の小芝居は無視。
「。お前、あんまり慈郎を甘やかすなよ」
「だって〜ジロたん好きなんだも〜ん。あ、ちちどしゃんもものごっつ好きよ☆」
「…言ってろよ。」
いつもの冗談。
そうわかっていた筈なのに、顔が熱い。
一体なんだって言うんだ。
戸惑い、足速になる俺に慈郎がへらっ壊顔した。
「ねー宍戸もちゃんのことすきなんだよね」
「ばっ…!んなわけ…」
声を上げる俺に対し、慈郎は真っ直ぐ俺を見据えた。
「おれ、ちゃんだいすきだよ。宍戸にはあげないからね」
『誰がいるかよ。』
そう続けるつもりだったのに出て来たのは全く違う言葉。
「負けねぇからな」
それを聞いた慈郎は何故か嬉しそうに笑った。
それを知らないはぴらぴら手を振り後ろ走りで遠ざかっていく。
相変わらずわけのわからない去り方だな。
「じゃ、頑張ってねジローちゃん」
「うん!」
「ちちどしゃんも頑張ってねー」
「あぁ。」
ちらりと去っていくの姿を見ながら
さっき自分が言った言葉を思いだし頭を抱え
「激ダサだぜ」と苦笑したのだった。
何だかわけのわからない所で終わってしまった…_| ̄|○
リレー小説で3日以上止めたヤツは相手に言うものを書くと言う
穴谷さんとの罰ゲームでのブツだったりします(ぎゃっ)
☆戻った方がいいみ隊☆
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