熱の去った海岸を





さく、さく、





静かに歩く





波の音が少し騒々しく聞こえるくらい





静かに








さく、さく、


 さく、さく、














「…な、いつまでこうしとるん」





「……もうちょっと」








さく、さく、


  さく、さく、











知っとるよ


俺は知っとる





これは、こいつの癖。





よきにつけ、悪しきにつけ


何かに心が動揺したときには


まず体が動く











    静かに

  静かに

単調に







ただ同じ行動を繰り返して


ただ心が凪ぐのを待って


気持ちを麻痺させて


何もなかったかのようにまた笑顔になる





……知っとるよ?


お前の強いとこも


すごく弱いとこも





いつかて、一番傍におるのは





俺や








なあ、俺は知っとるから


だから、いい加減








その瞳を俺に向けて











さく  さく


   さく  さく











「……忍足」


「ん?」


「いつも、ありがとね」





いつも感謝してる、と


小さく呟かれた言葉に


一瞬驚いて


にやける口元を必死で引き締めた








「そんなん当たり前やん。あほ」








とりあえずもうしばらく付き合ってやるか、なんて


それだけでそう思う俺って


結構可愛いやつやんなあ?




















デザインは気に入ってます。
ウヒヒ
中身についてはコメントなしの方向で。
なんで突然気が向いたのか謎スギ。








●戻り隊●

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