今日、友達と賭をした。

賞品は学校近くの喫茶店のグレートパフェ(\680)。

…死んでも負けられないと思った。







学校の帰り道、東方とたまたま寄ったラーメン屋で彼女を見た。

それにしても相変わらず神出鬼没だなー。

「ご、五十二秒!スーパージャンボデラックス五杯完食…!」

店員が驚きのあまりかバカでかい声を上げ、手を叩く。

「うひょひょひょー!」

満面の笑みで高らかにピースする彼女の周りにはポリバケツほどの器が五つ。

後ろで店長が泣いていた。

何故ラーメン屋にこんなメニューが…。

いや、ラーメン屋だからか?

とりあえずアイツが糖尿病になる日も近いだろう。

そんな事を考えていると、その後ろに見飽きたオレンジ頭が立っているのが見えた。

今日の部活で姿のなかったあいつは、確か“体調不良”だと誰かが言っていなかっただろうか。

「おい千石!」

「あっれー、南じゃーん。偶然だねぇ。何?君もコレに挑戦しに来たの?」

にこにこと言う千石に、もはや怒る気力をなくして肩を落とす。

飛び出るため息は、いつか尽きる日が来るのだろうか?


そんな南の思いを知ってか知らずか、

千石はカウンターに座って泣いてる店長にウキウキしながら一言。

「スーパージャンボデラックスパフェひとつー」

「オイ待て。」

がしっと千石の肩を掴む南。

この男はこの状況を見て尚、それを頼むのか。

「何だよ南ー。」

「なんだよじゃない!オマエ、あれ頼むつもりなのか!?」

「うん。元々それ目当てで来たんだしさ。彼女がいるとは思わなかったけど。」

軽い。軽すぎる。

彼女はともかく(もうなんか今更だし)体が基本のテニス部員が

こんな一気に血糖値が上がりそうなもん食ったらヤバイだろう。

というかむしろこの匂いと光景だけで具合が悪くなると思うのは俺だけだろうか。

「そんなこと言わないでさー。まさか5杯も食べるわけじゃないんだし。

ほら、二人も食べてみたらいいんだよ。どうなるか身をもって理解できるしさ」

意外にハマるかもじゃん?なんて言いながら、目の前のお気楽男はへらへらと笑った。

その瞬間

「おっさーん!ここスーパージャンボデラックスパフェ2つ追加だってー」

いつの間に移動したのか、が隣に現れて店員に向かって叫んでいる。

「「……。………えっ!?」」

その内容を理解するまでに、俺と東方の脳は数秒を要した。

先に覚醒したのは南だった。

「ち、ちょっと待て!俺は頼む気は毛頭ないぞ!?」

東方も覚醒し、後に続きブーイング。

「えー、何か言った〜?全く全然少しも聞こえませ〜ん」

へらへらと笑いながら耳にティッシュを詰める。

明らかに聞こえている。

「まぁ、諦めて挑戦した方がいいって。もう作り始めてるしさー。」

何。

厨房を見てみると確かに大量のフルーツ、生クリーム、コーンフレークを

惜しみなくポリバケツにブチ込んでいる。

ちゃんと三人前、平等に作られているが、これがパフェだと誰が思うだろうか。

「おー!やっぱり美味しそう…もう一杯ぐらい食べようかな〜。イヒヒ」

「やめてやれ。」

そのまま行くと確実にこの店を廃業に追い込むことになる。

そう思って一応制止だけはしておいて、しかし今からの自分の胃を思いながらため息を吐いた。

(ラーメン食べに来たはずなんだけどな…俺)








とりあえずこの辺で切ってみる。
何行かずつ携帯で回しながら書いてます。
どこをどっちが書いたが当てたら何かさしあげたりしようかなと。
ヒヒッ








●戻り隊●

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